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彼を看病③
2006/11/12(Sun)
この話は、彼を看病①彼を看病②の続きです。



彼は解熱剤が効いてきたらしく、ものすごい量の汗をかき始めた。

「うーん・・・暑い。けどさっきより楽になった・・」

「そっか、楽になったんなら良かったよ。なんか飲む?
 飲めるなら飲んだ方がいいよ。熱あるときは水分補給!」


「うんじゃあ飲むぅ」

彼の額に手を当ててみると、さっきより確かに熱は下がってる・・・。

けど解熱剤にで一時的に下がってるだけのようで、また上がる感じもした。

彼は汗びっしゃりになった服を着替えて、再度布団へ。

少し楽になったようで、だんだん呼吸も穏やかになってた。

よかった・・・けどまだまだ上がりそうな気がするな・・・

そんなことを思いながら、彼の側にいて、

ときおり額の汗をふいたり、タオルをとりかえたり、

布団をかけなおしたりしながら過ごした。

「ありがとうね」

「いやいやいいよ。熱出してるときくらい気なんて使わないで」

「・・・瑠璃子」

「うん、なに?」

「体調が戻ったら、ちゃんと話そうな」

彼の声はすごく優しい。

「うん・・・。
 ・・・・・・・・・覚悟、してた方がいい・・・・?」


「いや?・・・うーん・・よく分からん。
 ごめん、やっぱこの話はまた治ったときでいい?」


「そうだね、ごめん」

そして、彼の呼吸は、だんだん穏やかな寝息に変わっていった。




会いたくて、会いたくて、会いたくて仕方がなかった人。

こうして少しでも近くにいられるのは嬉しい。幸せ。

けどやっぱり、好きな人が苦しそうにしているのは見ていて痛い。

私にうつってもいいから早く治って欲しいなぁ・・・

そう素直に思った。



彼の頭を撫でる。

ふわふわの髪がなんだか懐かしくて、泣きたくなった。



そうしているうちに夜は更けていって、気づくともう1時。

なんだか少し私も眠たくなってきて、ソファに横になるけれどとっても寒い;

部屋にある布団や毛布はすべて彼に使われているけれど、寒くって仕方ない。

迷っった末、私は彼の横に行って、布団の中に入った。

と、彼の汗が引いている。

嫌な予感がした。

額に手を当てるとさっきよりまた少し上がっているような・・・。

「私が隣にいるとやっぱ熟睡できんかも」

そう思い、布団から出ようとすると、

「いいよ。寒いんやろ?」と優しい声がした。

私は腕をつかまれて、ぐいっと彼の胸に引き寄せられた。

心臓、止まるかと思った。

彼の胸に顔をうずめていると、彼の体が小刻みに震えているのが分かる。

「ねえ、もしかして寒くなってきた?」

「うん・・・ちょっと・・・」

「熱、上がりそう・・?」

「うん、そんな気がする・・・」

彼は寒いのもあったのか、私を思いっきり抱きしめてきた。

息が苦しくなるくらい力強かった。 

あんまりその力が強くて息苦しかったから、すこし体を動かすと、

そのたびに私を自分のところにぎゅうーって抱き寄せた。

結局、一晩中彼は私を抱きしめつづけてた・・・












ごめんなさい、次で終わります;;;;








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